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フルリモートの環境のなか、自分で時間を管理しながら 看護師としてもやりがいある仕事ができています

2023.08.31

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株式会社ウェルネスはクライアント個々に専属の医師が向き合い、個別の健康計画を立てながら予防医療を促していく「パーソナルドクター」のサービスを提供する会社です。現役の医師や看護師がチャットによる相談で日常的に健康をサポート、病気を未然に防ぐためのさまざまなサービスを提供しています。今回は、子育てと仕事の両立に向けて、アルバイトとして同社に参画した看護師・武田法子さんにインタビュー。現在の業務の進め方や働く環境、看護師として感じる仕事のやりがいなどを聞きました。

出産後も育児をしながら

仕事をしたいと思っていたときに…

▼看護師を目指したきっかけや目指した理由を教えてください。 小学校低学年のとき、学校の図書室でナイチンゲールの伝記を読んだのがきっかけです。傷ついた人を誠心誠意ケアしていく姿に触れて、人のために尽くし、人から感謝されることは素晴らしいと思いましたし、自分もこうした仕事に就きたいと思いました。

また母が医療事務として病院に勤めており、予防接種などで病院に行った際に、看護師さんがとても優しく接してくださったのも憧れる理由になりましたね。

▼実際に看護師になって働いてみて、どんなことを感じましたか?

4年制大学の看護部を卒業して大学病院に入職したのですが、最初に感じたのは患者さんの入れ替わりがすごく激しいことでした。とくに私は外科病棟でもあったので、短い方だと術前から2泊3日で退院に至るなど、限られた期間の中で患者さんとコミュニケーションを深めていくことの難しさを感じました。

大学病院ならではの事務的な記録業務なども多くて、一人ひとりの患者さんに向き合う時間が十分に取れず、「もっとお話を聞いてあげたいのに」と思うことが多々ありました。その後大学病院を辞めてフリーの立場になり、個人事業の中でさまざまな施設やクリニックで看護師としての業務を続けていたんです。

▼ウェルネス社との接点は、どういった状況で生まれたのですか?

契機になったのは私の出産でした。子どもが産まれたあとのことを考えるようになり、出産後も育児をしながら仕事をしたいと思っていた中で、以前からの友人だった、ウェルネス社のデータエントリーチームで管理者をしている真島さんから連絡を。「ウェルネスなら看護師の経験も活きるし、完全リモートで仕事ができるから、やってみない?」という話でした。

それまで真島さんからウェルネス社のことは少し聞いていたのですが、あらためて事業やサービスの詳細を聞いて、共感するところが多くありました。「防ぎ得た後悔をなくす」という予防医療の大切さは、看護師として患者さんに向き合う中で強く感じていたことでもありました。「もっと早くに気づいていれば、これほど悪い状態にはならなかったのに」という患者さんの例は本当に多くあったのです。

▼看護師として、ウェルネスの事業はほかにどのような点で優れていると感じましたか?

たとえば研究や論文で明らかになっていることでも、それが臨床で使われるにはさまざまなラグがあるものです。その点ウェルネスでは、最新の論文や知見を自ら取りに行って、それをクライアントへのサービスに活かしていく思考がすごくフレキシブルなんですね。

つねにエビデンスを重視しながら最新の情報を収集し、それをクライアントのメリットに積極的に活かしていく姿勢に魅力を感じたのも、参画したいと考えた理由のひとつでした。

毎日自ら時間管理をしながら、仕事と育児を完全に両立できる

▼今年3月にジョインしたあと、現在のお仕事の中身を教えてください。

フルリモートの環境のなか、基本的には午前中を中心に働いていて、タスクが終わらない場合は休憩をとって午後からも稼働しています。主な業務はふたつで、クライアントの健康データの入力と、クライアントに対するチャットでの健康相談への対応です。

▼そして現在、武田さんはアルバイトスタッフとしての働き方を選択されています。どのような理由からですか?

子どもが産まれて3ヶ月で、子育ての部分でなかなか目を離せない状況でした。そのため、時間的な調整ができることが必須だったからです。フルリモートで、タスクの時間を自分で管理しながら自宅で業務を進めることができるのですごく助かっています。

実はウェルネス社の話を聞く以前、出産後に良い働き場所がないかといくつか会社を調べてみたんです。けれども完全リモートで、時間管理の面でも自由度を高く持ちながら仕事ができるところはなかなかありませんでした。

加えて、せっかく看護師の資格を持っているわけですから、できればそれを活かした仕事をしたいという想いもありました。でも病院看護師だと、仮に子どもを預けても、病気になれば早退しなくてはいけませんし、急な休みは取りにくいと先輩看護師からも聞いていました。そうした心配がなく、アルバイトという形で自ら時間管理をしながら、育児と仕事を完全に両立できる今の環境はとてもありがたく思っています。

▼実際に仕事を始めるにあたって不安などはありませんでしたか?

ウェルネスの仕事は初めてのものばかりでしたが、スタッフの皆さんが不安を打ち消すようなサポートをしてくださったので心強かったですね。事前の面接で働き方に関する要望に柔軟に応えてもらえたのはもちろん、仕事が始まってからも、社内のSlack によるコミュニケーションが円滑で、困ったこともすぐに解決できるので安心でした。

その意味では、オンラインの環境ではありますが、スタッフ同士の距離感が近く、日頃から意志の共有がされているのも働きやすさにつながっています。みんなが自分なりの意見をもち自立して動きながら、「こうしたら良いよね」と業務をブラッシュアップしていくスタンスを持っているから、お互いの垣根が自然となくなる感覚です。ベンチャーならでの良さだと感じることが多くありますね。

看護師が果たす役割として、本質的なものは同じだと感じる

▼仕事のやりがいについてはいかがですか?

アルバイトとして稼働して3ヶ月ほどが経ちましたが、データ入力の作業を進めていく中で、「マニュアルを改善した方が良いのでは?」という気づきを得た点がいくつかあったんです。会社のほうからも「マニュアルはどんどんアップデートしていってください」と言われていたので、自分が気づいた部分を積極的に改善していきました。

その結果、新たにジョインした方から「マニュアルがすごくわかりやすいです」と言ってもらえたのは嬉しかったですし、日々の自分の気づきを新しい仕組みとしてカタチにしていけるのはウェルネスならではですね。

加えて、いまクライアントからのチャットの健康相談に答えるメンバーに入らせてもらっているのもやりがいを感じます。看護師として直接相手に向き合うという、以前の臨床での感覚が戻ってきたようで有意義な毎日です。

▼病院看護師として臨床の中で患者さんに対して得られていたやりがいと、いま予防医療という切り口でクライアントに向き合っておられるウェルネスでのやりがいは、また違ったものでしょうか?

やっていることが違いますから比較するのは難しいですが、患者さんもクライアントも解決すべき問題は異なるものの、サービスを提供する上で、私自身の「人の役に立ちたい」という想いは変わらないんです。そこは看護師が果たす役割として、本質的なものは同じであるのかなと感じています。

▼あらためて医療従事者から見た、ウェルネスの事業の魅力は何でしょうか?

おそらく病院で働いている多くの看護師は、さまざまな病気に対峙する中で、患者さんに根本的な治療を提供することの難しさを感じているのではないかと思います。処方する薬の多くは対症療法ですし、病気自体がすぐに良くなることはなかなかないのが現実です。

だからこそ、本当に患者さんの健康を考えたときに注力しなければならないのは、やっぱり予防の部分なんです。根本的に治すのが難しいのであれば、病気になることを防ぐしかない。それは臨床に立つ看護師の多くがきっと感じていますし、私自身もそうでした。だからこそ、そこにフォーカスしているウェルネスの事業には価値があると思います。

看護師の現場で数多く感じてきた、「もっとこうしておけば良かったのに」という想いをなくしたい気持ちは強いですし、病気になった患者さんに提供できるものよりも、病気を防ぐためのアドバイスのほうが選択肢もずっと広く、前向きなものになります。病院の看護師の現場では見えなかった領域に携わることで、新たな仕事の魅力を感じる毎日ですね。