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『Wellness』を世界的ブランドに育てること。 ブランドデザイナーが描く、サービスの未来像

2023.05.10

ヒーローイメージ

専属のパーソナルドクターと利用者を結びつけて、予防医療を促進するサービス『Wellness』。このサービスをより多くの人々に届けるため、サービスのコンセプトをブラッシュアップし、対外的なブランディング戦略を推進しているのがブランドデザイナーのYUTOさんです。アメリカのアニメーションスタジオでアートディレクターとして活躍し、帰国後は数多くの企業のPR・ブランディングを手がけてきたYUTOさんが、なぜ株式会社ウェルネスにジョインしたのか。サービスへの想いや目指すブランディング戦略について語ってもらいました。

米国でのアニメーション製作・広告制作を経て、ウェルネスのブランディングチームに参画

▼YUTOさんは2022年より、ウェルネスのブランディング戦略チームに参加されました。まずはそれ以前の経歴について教えてください。

映画製作に興味があった私は、高校を卒業後アメリカに渡り、ロサンゼルスの美術大学に入学しました。卒業後は大手アニメーションスタジオに参画し、アニメーション映画の製作に従事。キャラクターデザインやコンセプトアートなどを手掛けたのち、アートディレクターとして100名規模のクリエイターをマネジメントしました。

▼アメリカで活躍されていたのですね。ブランディングの仕事はいつからスタートしたのですか?

キャリアの幅を広げるために、アニメーション映画の製作と同時並行で、フリーランスとして企業から仕事を受けるようになりました。最初はWebサイトのデザインやパッケージデザインなどがメインでしたが、やがて上流のブランディングに興味を持つようになりました。アメリカのブランディング戦略は、日本とは全く違うものでした。商品やサービスの特長だけではなく、それが顧客にどんな体験や価値をもたらすのかというビジョンを伝えるのが非常に巧いし、中長期的に寄り添いながら緻密な準備をする。このブランディング手法を日本で応用すれば、優れた企業・サービスをもっているのに埋もれてしまっている企業を輝かせることができるのではないかと思い、2018年に帰国したのです。

▼帰国後にはどのような仕事を経験されたのでしょうか?

フリーランスとして、商品ブランディングやWebサイト制作、ロゴデザインなどの仕事をしていました。クライアントは幅広く、SaaS企業や工業製品メーカー、スポーツ用品メーカーなど、toC、toB問わずさまざまなジャンルに関わりました。なかでもブランドマネジメントに深く関わったのがコーヒーショップチェーンです。コンセプト設計や店舗デザインなどを通して既存チェーンとの差別化を徹底し、第1号店の立ち上げから手がけました。今では店舗数もかなり増え、国内での認知度は十分高まっています。

▼ブランドマネジメントのご経験も非常に豊富なのですね。ウェルネスのブランディング戦略チームに参加したのはどのような経緯だったのでしょうか?

それまで私がブランディングに携わってきたのは、比較的大きな企業でした。次はまだ特定の人にしか知られていないサービスをブランディングし、世界的なブランドへ育ててみたいと考えるようになったのです。それもエンターテイメント系のサービスではなく、人々の日常生活を支える、社会的な意義のあるサービスに携わってみたい、と。ビジョンにしっかり共感し、コミットメントして仕事ができる企業を探しているときに出会ったのが、ウェルネスでした。

予防医療、そしてウェルネスという価値を広めていくやりがい

▼ウェルネスのどのようなところに共感を覚え、ジョインを決断したのでしょうか?

まずは社名にもある通り、「ウェルネス」を追求する理念に惹かれました。ウェルネスという言葉はアメリカでは一般的ですが、日本ではまだ十分浸透していません。ウェルネスとは身体・精神・財政・社会など8つの次元を含む総合的な「健康」であり、身体的な健康はその一部にすぎないのです。このウェルネスという新しい価値を日本に広める仕事に、まずは意義を感じました。さらに、ITを駆使してパーソナルドクターとユーザーをつなぎ予防医療を促進するというサービス自体も、非常に素晴らしいものです。パーソナルドクターという考え方は海外では当たり前ですが、日本ではまだほとんど知られていませんし、本格的な予防医療を日常に取り入れている人も少ない。代表の中田と何度か話すうちに、このサービスをより魅力的なブランドとして確立したいと考え、専属のブランドデザイナーとして参画することを決めました。

▼ウェルネスにおけるブランドデザイナーのミッションとは、どのようなものでしょうか?

「予防医療、パーソナルドクターといえば『Wellness』」という認識を世の中に浸透させ、顧客価値を高めていくことです。直近のミッションとしては、メインターゲットである経営者層・エグゼクティブ層に対して、パーソナルドクターというサービス自体の認知度を高めていくことが挙げられるでしょう。

▼具体的な仕事内容について教えてください。

代表の中田とともに経営課題を抽出し、そこからブランド価値を高めるためのマーケティング戦略、PR戦略を立案し、実施していきます。目下取り組んでいるのは、ブランドコンセプトの整理です。現在ウェルネスはメンバーが急速に増えているので、コンセプトへの理解やキーワードをあらためて社内で統一しなければなりませんし、社外に対して打ち出すメッセージについてもブラッシュアップが必要です。たとえばWebサイトや説明資料で打ち出すメッセージについても、顧客の獲得や医師の採用など、目的・ターゲット別にコンセプトを整理し、最適なタグライン(ブランド認識を目的とした言葉)を作っていきます。ここまで細かいブランディング戦略を行っている企業は日本ではまだ少なく、ユニークな取り組みだと思います。

▼ブランディングを進めていくにあたって、特にどのような課題を解決しなければならないと考えていますか?

『Wellness』の理念は創業時から一貫して素晴らしいものです。一方、プロダクトの価値をユーザーに伝える上で言葉足らずな部分もあり、もったいないと感じています。まずはもっと洗練された「見せ方」が必要だし、さらに何十年先まで見据えてファンを増やしていくためには、長期的な顧客価値を構想しなければなりません。

そこで重要なのは「私たちのサービスが人々の生活にとって不可欠なものである」というメッセージでしょう。現在のサービスはITを駆使してパーソナルドクターとユーザーを結びつけるものですが、私たちが提供しているのはテクノロジーではなく、あくまで総合的な健康としての「ウェルネス」。将来的にはパーソナルドクター以外のサービスも展開する可能性を秘めています。人の温かさや、このサービスを通じてどんな社会を目指しているのかというビジョンをもしっかり伝える。そんなブランディングを実現したいです。

全人類を対象としたビッグビジネスへ『Wellness』の秘めた可能性に挑む

▼ウェルネスのブランディング戦略チームに参加して良かったと思うことを教えてください。

ウェルネスはスタートアップ企業ですし、良い意味でまだ整っていないところが多い会社です。代表の中田も私に大きな裁量を与えてくださるので、経営戦略に直結したブランドづくりがしたいと考えていた私にとっては非常にやりがいがある環境ですね。現在は業務のほとんどがリモート化されていますが、各部署との連携もスムーズで、会社一丸となってブランディングができていると感じます。

もちろん、ビジネス自体も非常に魅力的です。予防医療を軸とした私たちのサービスは、日本はもちろん、世界中の人々に役立つものであり、将来的には全人類を対象としたビッグビジネスに成長するポテンシャルがあると思います。このビジネスの一員として取り組めていることを思うと、心が熱くなります。

▼最後に、今後の目標について教えてください。

直近の目標は、2023年中に都内の経営者層の中で『Wellness』が一定の認知を得ている状況を作ることですね。同時に、社内の各部署と連携してブランディングチームを組織化し、統一したビジョンを持ってブランディングに取り組める体制を整えていく必要があります。最終的な目標は、『Wellness』を世界中の誰もが知っているブランドに育て上げること。これはブランドデザイナーとしての私の夢でもあります。